- あご
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あご【阿児】三重県中東部, 志摩郡の町。 志摩半島南東端に位置。 海女漁業・真珠養殖で有名。→ 英虞湾IIあご【顎・腭・頤】(1)人や動物の口の上下にある器官。 上顎(ジヨウガク)骨と下顎(カガク)骨から成り, 後者が側頭骨と関節をつくることによって, 物をかむことができ, また言葉を発するのに役立つ。 あぎ。 あぎと。(2)したあご。 おとがい。
「~をなでる」「~がはずれる」
(3)ものいい。 おしゃべり。「えらい~ぢやな/滑稽本・膝栗毛 5」
(4)食事や賄いなどのこと。「~のない寄合不参だらけなり/柳多留 10」
(5)食い扶持(ブチ)。「弁慶も~にありつく橋の上/柳多留 50」
~が落・ちる非常に味がよいことのたとえにいう。~が食い違・う見込みがちがう。 あてがはずれる。~が干上(ヒア)が・る生計の道を失って食えなくなる。 口が干上がる。~で使・う口で言うかわりに顎をしゃくって指図する。 高慢な態度で人を使う。 頤使(イシ)する。~で蠅(ハエ)を追・う蠅を手で追うこともできないほど体力が衰えたさまにいう。 おとがいで蠅を追う。~振り三年尺八の稽古は容易でなく, 上達するには長い時日を要するたとえ。 首振り三年。~を出・すひどく疲れて, 足が思うように動かず, 顎だけが出る。 疲れ切る。~を撫(ナ)・でる満足したときのしぐさ。 得意なようすのたとえにいう。~を外(ハズ)・す大笑いするたとえ。IIIあご【飛魚】トビウオの異名。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.